2006.01.15 23:40(夜)


↑出張先の聖路加タワーの公園。隅田川。

黒ごまココア っていうジュースを先日出張中に初めて飲みました。 忙しくて昼飯抜きで、取敢えず
どーせ飲むなら、なんか健康に良さそうなもの という、しごくオヤジ的な発想です。 お腹すいてるから特にそう感じたのかもしれませんが、 これが意外に美味しかった。でも普通の状態で飲んだらどうでしょうか?。 味覚って自分の受入れ状態にかなり依存しますね。

例えば学生の頃よく食べていた ラーメン屋 に久しぶりに行って、ちょっと残念な思いをする ということもあるように・・・そんな時は「あー食べなきゃよかった」と後悔します。 想い出はそのままに・・・したほうがいいのかもしれません。 SFでよくあるタイムマシンで過去に戻るのは虚しい行為なのかもしれません。

以前何かで聞いたラーメン屋のオヤジの話が記憶に残ってます。 (多分テレビだと思います) 久しぶりに来店したお客さんに
味変わらないね。美味しいね といわれるらしいんですが、 実は変わっているとのことでした。 (一々否定はしないそうですが) つまり昔と同じ味だったらもうそのお客さんは満足しないだろうと。 また新しいお客さんつかないだろうと。

例えば20年ぶりだったとして、その20年の期間でラーメン屋も変化してなければ、
お客さんも 昔の味辿り着けない んですね。 年月を経てそのお客さんの味覚も状態も変化しているから。
一概には言えないと思いますが「なるほどなぁー」という感じです。 ラーメンには限らず思い当たる節は節々に「ブシブシ」ありますね。
それから初めて食べた時と二回目以降では、 印象が随分変わってしまうっていう事もあります。 最初は美味しかったけど、二回目はちょっととか、勿論その逆も。

野球でストレート、ストレートで急にカーブやフォークがきても打てないのと 同じかもしれません。(違うって言われそうだなぁ・・・) バッティングセンターへ行ってみてください。
普通の人は 急にカーブきたら絶対打てへんと思う筈です。

で、話は変わって、出張中ですが不覚にも 風邪を引いてしまいました。 短期決戦の仕事だから風邪でリタイアでは意味がありません。 そういう出張中に「体調悪いから帰ります」とかはなかなかいえないし。 でもなんとか持ちましたというか持たせました。 風邪には色んな症状がありますが、今回は熱と歯茎の腫れでした。 で快方に向かってからは少し咳き。 出張二日目、熱が段々高くなり、 やばいという 緊急指令体内発動されました。 早速脳味噌が素早く反応し対応策を高じました。 その日はたまたま早く22時上がりだったので、直ぐにホテルへ戻り、 急遽 スタミナドリンク2本 飲んで、コンビニで買った 食って、 シャワー浴びて、 風邪薬飲んで、直ぐ寝ました。 睡眠も薬です。 夜中に何回か目を覚まして、翌朝もまだ少しだるかったのですが、 熱はなんとか押え込みました。 でも、 歯茎の腫れはなかなか直りませんでした。これには閉口しましたね。 微妙に頭痛も伴なうんですが、ただの頭痛のがまだいいような気がします。 それでも熱さえ出なければ何とか凌げるので、えー何とか凌ぎました。 腫れも徐々に引いて来ました。

こういう出張の時は時間があれば(なくても深夜でも) ノートパソコンで持参したDVDを見たりします。 早くねりゃあいいんですが、つい夜更かししてしまいます。 有料のエッチな番組を見るよりいいでしょう。お金もかからないし。

今回はホテルビーナス(スマップの草なぎつよし主演)と、 2005年の劇場版ウルトラマンを見ました。
お正月には サブ監督の マンデードライブ、 それから鉄人28号を見ました。 マンデーとドライブはなかなかいい映画でした。 久しぶりに映画らしい映画という感じです。特にマンデーがいいです。

映画とテレビドラマとはどう違うかというと、
私が思うに ドラマはストーリーを描く、映画は状態を描く だと思っています。 状態というのは例えば「ドラマのワンシーンの心理とか人物とかを描く」という感じです。 ドラマはワンシーンが集まってストーリーを作りますが、 映画ではワンシーン一つだけを主体に描く、そんな風に思っています。 だから映画って絵画と同じだなぁと思うわけです。 だから時々僕を含めた一般の人には意味が分からない場合もあったりします。

話は戻ってホテルビーナス。これもワンシーンを描いたいい作品です。 音楽で言うとホテルカルホルニアとオーバーラップします。 やっぱり映画ってこういう世界だよなぁーうんうん と思える作品です。 草なぎつよしも好演です。 スマップの中では彼が一番好きで、彼の出るドラマはよく見てます。

さてウルトラマンですが、これもいい作品でした。 大人も楽しめるウルトラマンというふれこみでしたがその通りです。 この手の映画はワンシーンというより娯楽映画としてどうかという話になります。 変にストーリーをこねくりまわしていないし、 映画という短い時間の中で表現出来る、素直で単純なストーリー展開でした。

失敗作によくあるのが妙に不必要に心理を難解な展開にしようとしているのに、 キャストが演じきれてないとか、 流れにそぐわない無理なワンカットを入れて不自然になったりとか、です。 そして大切なのはターゲットです。 娯楽映画を作る時にはターゲットをちゃんと定めないと、 視点がぼやけたどっちつかずのおかしな作品になってしまいます。

鉄人28号はどうでしょうか。 悪くはない・・・けど勿論良くはない。 おかしなワンカットもあるし、キャストの問題もあるし、 でもターゲットは確実に中高年でしょう。そこが救いです。 良い悪いは別にして、鉄人28号というロボットをどう描こうとしているかが伝わってきます。 だから作品としては失敗かもしれませんが、なんとか許せる範囲です。 (オメェーに許しを請えたくはネェーと言われそうですが) この映画は前述した「久しぶりに食べた昔の味」に繋がるとも言えます。

CGがあるからといって何でもかんでも実写にしないで、 アニメとして完成度を上げる方法もあるよね・・・と思います。

新幹線の通路を挟んで隣の2列席に2人座ってました。 一人は年配の方で一人は若者。年配の方は話すのが好きらしくて 出来るだけ知らない人と話すことを良しとしているらしい。そう力説している。 一期一会を大切にという事をいっている。出発してからずっと喋っている。 若者は適当な相槌打ってる感じかな。オレの隣じゃなくて良かったと思います。 ・・・迷惑ですよね。 だって疲れている人だっているだろうし、話したくない人だっているだろうし。 どう思ってるんだろう。自分が楽しけりゃいいのかなぁ。 一種の暴力とも思えます。多分本人は全く悪気はなくて、家に帰ると 「いいことした。今日は沢山の人と話せた」っていうんだろうなぁ。

さてやっとお家に帰って来ました。 ずっとサボってた久しぶりの日記で長くなりました。 今ほっ!と一息です。


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