★ダンシング・チャップリン

初日で舞台挨拶(草刈民代、周防正行)ありで、
チャップリンの帽子と髭が全員に配られ、
最後は写真撮影でした。

チャップリンに関しては真剣に見たことがないし、
バレエに関しては30年ぐらい前に、
牧阿佐美バレエ団の白鳥の湖を川崎で見た以来。

踊りっていうのは単純に美しくて
何処かの神経を刺激する。
阿波踊りでも、鰌すくいでも。

多分踊りってどこか官能的なエロスが宿っている。

だから踊りを見るのは楽しいのかもしれない。

特にバレーリーナは体の線が美しい。
糸を引くように線が動くのだ。

さて前置きはおしまい。

この映画は一幕と二幕構成になっていて
一幕と二幕の間に五分間の休憩がある。
コンサートや舞台みたいに。

一幕は作成過程のドキュメンタリーになっていて、
二幕がダンス。

だから一幕のドキュメンタリーでの話が、
実際にどんなになったが分かるのである。

例えば3人の警官を演じるのに、
振付師のローラン・プティ氏は
全てスタジオだと言い張り、
スタジオじゃなきゃ手を引くとまで言う。
それに対して監督は、
チャップリンの言葉である
「公園と警官と美しい女性がいれば映画が撮れる」と、
また全部スタジオだと
映画じゃなくて舞台になってしまうと、
だから公園で撮影したいと希望する。

で結果は公園になってました。

実はこの映画で一番驚いたのは自分自身でした。
それはラストシーンで
チャップリンがみかん箱みたいな所に立って
ポーズをつけていると母子が近寄ってきて、
その小さな女の子が近づくと
チャップリンが抱き上げてあやしておろす。

するとその女の子は
箱の近くにあるお皿にお金を入れる。
チャリンと。

そこで何故か涙が出てしまいました。

そのまま母子は去って行き、
チャップリンは髭と帽子を地面において
突然一本道に出る。
そしてその女の子の入れてくれたお金を
ぐっと握り締めて歩き出す。

涙出ちゃったんだね。
最初はそのお金のために抱いたんじゃない
という思いがあるのに、
でも髭と帽子を地面に置いてからは
そのお金に愛を感じるんだ。

大事そうにお金を握り締めてね。

なんかそんな風に感じてね。
涙が出たんだ。

アシカラズ


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