★ノルウェイの森


楽しみにしていたノルウェイの森。

正直心配していました。どんな映画にしたんだろうと。

足りないセリフやエピソードのニュアンスの違いや大幅なカットも、
あまり気にならなかったのはセリフより映像で伝えようとしていたからかもしれない。

もしかしたらニュアンスの違いは監督が日本人じゃなかったからかもしれない。
でも違うなという感触は終始あったけれど、それは否定的な感触ではなかった。

しいて言えば、直子が自殺してレイコさんとセックスする場面。
セックスをきりだすのはレイコさんなのは原作と同じだったけど、
ワタナベクンの返答が違っていたと思う。

確か原作では「僕もそう思っていた。寝るべきだと」
という感じだったと思う。(パラパラと本を捲ればいいんだけど、あえてしませんが)

映画では「本気ですか」という返事をしてた。
原作では二人はもう少し魅かれあったような・・・と私は読んでました。

しかし改めて実感したけど、
やはり松山ケンイチは天才だなぁと。

あの最後のセリフ「僕はどこにいるんだろう」が、
下手すると全て台無しにしてしまう所を、
ごく自然に発音してしかもワザとらしくならない雰囲気をだすとは。
脱帽ですね。
さすがです。並みの役者には出来ない。
小栗旬も瑛太も妻夫木聡もこのセリフだけは無理だろうと思う。

当初松山ケンイチは、監督自身のイメージとは違うと感じていたらしいが、
彼を見てから彼しかいないと決めたらしい。

そして菊地凛子も同様にイメージではない考えていたが、
オーディションで見て決めたらしい。

キャストで一つだけ言わしてもらうと、
やはりワタクシ個人のイメージでは直子は菊地凛子じゃないと思う。
菊地凛子が嫌いなわけじゃない。
バベルもナイト・トーキョー・デイも彼女はよかった。
勿論、ノルウェイの森でも好演していた。

すみません、ただもっと清楚な育ちのよい感じの美人系がよかったなぁと。
例えば吉高由里子とか。

ではおっぱい的には。
ノルウェイの森ではセックスは避けて通れない。
きっと監督はものすごーーーく悩んだと思う。
眠れない日々が続き、きっと止めたいと何度も思っただろう。

ハードタッチにするかソフトタッチにするか・・・
悩んだ結果監督は映像的には後者を選んだ。
でもセックスシーンに裸体もおっぱいも見せないけど成功していたと思う。

ワタナベクンと永沢がナンパした女性とセックスするシーンにもおっぱいはでない。
それでも違和感がないのは上手くエピソード化しているからだ。
これは監督の力量だろう。並みの監督だと、思わせぶりの中途半端な演出をして、
見ているほうをイライラさせてしまうだろう。

松山ケンイチと菊地凛子のセックスシーンはというと、
これは監督の演出の力量と二人の力量によるところだろう。
体をぴったりと合わせた二人の上半身から顔のアップのみで
ある種の独特の二人の関係を描いていた。

松山ケンイチとレイコさんのセックスシーン。
シミーズ姿は新鮮だった。(シミーズってもう売ってないのかなぁ)
でもお風呂に入ってからセックスするまでの動揺というか挙動不審的な不安気な動作は
ちょっと演技しすぎかなと。

個人的にはここはそんなに動揺はいらないじゃないかなと。
レイコさんのピアノの先生をしてた時の教え子の小学生との
セックスエピソードはカットしているんだから。
堂々とする必要はないけど、シャワー浴びてくるっていうのもいらないと思うし、
それにレイコさんはおっぱいを出すべきだったと思う。

映画の中ではワタナベクンとレイコさんとの関係は殆ど描いていないから、
もしかしたらレイコさんとのセックスシーン自体要らなかったんじゃないかなあ。
松山ケンイチと菊地凛子のセックスシーンと同じ演出するぐらいならね。 あっ、でも相手は同じ松山ケンイチ君だから、いろんなセックスしたら駄目か、 というより・・・おっぱいが・・・。

さてこの映画は原作のワタナベクンと直子以外の多くのエピソードをカットしている。
原作ファンとしては不満はあるけど、映画としては成功していると思う。
なかなか大胆で勇気ある演出だ。
凡百の監督ならエピソードを中途半端に多めに盛り込んで失敗してしまうだろう。

この辺りの駆引きを監督は映像の美しさで代用させている。
本来映画とはそういうものかもしれない。
日本映画とはそういうものかもしれないと思わせる。

キャストもよかったと思う。

みどりちゃん→水原希子→しゃべり方がイメージにあっていた。容姿も。
キズキ→高良健吾→ピンポイントな場面を好演
突撃隊→柄本時生→彼しかいない
永沢さん→玉山鉄二→イメージを超えてよかった。
出来れば「紳士とはしたい事をするんじゃない。やるべき事をする事だ」というセリフいれて欲しかった。
もっと彼のセリフを多くしてほしかったなぁ。
ハツミさん→初音映莉子→怒った場面がイメージ通り

いい映画でした。

余談ですが、レコード店店長役で細野晴臣が出ていました。見ている時は気がつかなかったのですが、
エンドロールを見て、そうだったんだ、そういえばそうだったかもしれないと。
そのレコード屋に彼の初期のレコード「エイプリルフール」のLPジャケットが目立つところにあって、
みていて?でした。なんでエイプリルフール?
エンドロールで解決しましたが。

高橋幸宏の阿美寮門番は見てて分かりましたが、でも?でした。


・・・でした。

さて「あしたのジョー」はどうなることでしょう。
すごく楽しみにしてます。

アシカラズ


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