★トウキョウソナタ

当時鑑賞リストに上がっていたものの
結局見る機会に恵まれなかった映画でした

今年になってリトルモア社の映画長話を読んで思い出したというわけです。
蓮賓重彦と黒沢清と青山真治の対談の本
えれー面白い
時々話題自体がわからないけど
面白い

見終わって、
今年は震災があったこともあって
重なることもあって
経験的にも重なることがあって

所謂共鳴できるシーンが多い映画でした

好き嫌いで言えば
この映画好きです
私のよく言う状態を描く映画だからです

威厳を保ちたがる父親と大学生の息子と
小学生の息子と妻の4人暮らし
この家庭がおかしくなってしまうのは
威厳を保ちたがる父親のせいなんだけど

その父親がリストラされてからこの家庭は
あらぬ方向に転がり始める
元々徐々に傾きかけてはいたけれど
きっかけがリストラというわけだ

父親はリストラを家族に言えず出勤し続け
小学生の息子は給食費を月謝にあてて
反対されたピアノに隠れて通い
しかもそのピアノが天才的だと先生にいわれ
そういう学校を勧められる
大学生の息子はアメリカ軍隊に志願入隊するといい
反対されても行ってしまう

父親は息子とぶつかるが、
威厳を保ちたいということが前提にあるから
息子たちは全然納得しない

そうこうしているうちにリストラが妻にばれ
夫は逃げ出しひき逃げされる
小学生の息子は長距離バスの荷物に潜り込もうとして
無賃乗車で警察に捕まる
妻は家にまぬけな泥棒に入られるが、
そのまま一緒にドライブしてしまう

それぞれがそれぞれの理由で
一日だけ家を開けた家族は
朝、一戸建ての家に戻ってくる
(アメリカ行った息子は戻ってこないが)

てっきり父親は死んだと思いましたが
すくっと立ち上がりました
記憶をなくすかと思ったら違いました

4ヵ月後の字幕が出て
最後は息子が受験でピアノを弾く場面で
引き終わって3人で帰るところでエンドロール

エンドロールはテーマソングはなくて
多分テスト場の片付けの音

さてよくわからなのが
どうして息子の受験でピアノをひく風景を
エンディングにしたのか

自分の予想では
一家の朝食の風景で
いつものように
以前と何も変わらないように
食事をして息子は学校へ
父親は仕事へ

という感じで、以前と何も変わらないけど
少し変わったという感じを妻の小泉今日子がかもしだす
というのを予想してました

もう少し言うと父親は死んだと思ったので
それから仮に生きていたとしても清掃員であれば
収入は激減するので
住宅ローンもあるし家を手放し
安いマンションかアパートに引越ししていて
アメリカへ行っていた息子も帰ってきて
小学生の息子がピアノの天才というのは間違いで
3人で朝食を食べてそれぞれが出かけてゆく
そしてエンドロールと思ってました

でもなんで天才ピアニストとしての
アカルイミライを示したまま
エンドロールなのだろう

不幸にもなっていない、
でもそれほど幸せにもなっていない
そして一見いつもと変わらないような生活
そしてエンドロール・・・だよなぁ普通は

わかんないなぁ
ここでアカルイミライを持ってくるかぁ
監督に聞きたいなぁ

アシカラズ


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