％　春に花を　％

平穏な日々
平和だと思っている景色
それが僕の世界の全て
そう思っている時間

例えほんの少しのゆきちがいも
多少の争いも
誰をも殺すことのない感情の起伏

それは思い違いだろうか
誰かが傷ついていると思うのが
普通だろうか
何となく感じる罪悪感は
後ろめたさなのだろうか

遠くのほうで傍観している
銃口もミサイルも見えない世界で
閉じ込められることもなく
怯えることもなく
手足を伸ばしている

花を
春だから
緑を
春だから
いつも通りの
冬の続きが来ている
その続きは・・・

続きは
過去に向かって？
未来の為に？
今の為に？

続きは
誰かの不公平だったり
理不尽だったり
嫌がらせだったり
優しさだったり
意図的だったり
無意識だったり
希望だったり
要望だったり
羨望だったり
要求だったり
方針だったり
願望だったり
義務だったり
権利だったり
悪意だったり
地面だったり
空間だったり
憎悪だったり
愛憎だったり
性だったり
・・・
神様だったり

突きつけられているものは
なんだろうか
仕方ないさ
といえば今はそれで済むかもしれない
時代の所為さ
といえば納まるかもしれない

もう少し歴史を勉強すればよかったな
でも史実を受け止められるだろうか
史実は誰の胸にも同じだろうか

続きは戦いかもしれない
僕だって時には殺してやりたいと
想像することだってある
気に入らない奴がいてね
正しいとか正しくないとか
悪いとか悪くないとか
関係なくね

そんな僕を見て
皆どう思うだろう
やっぱりね・・・
そんな人には・・・
駄目だよ・・・

そんな風に他人事みたいにね

そうこうしているうちに
事実になって
僕は冷たくなってゆくのかもしれない
誰かが泣くかもしれない
いや何もかも皆無になってしまうかもしれない
悲しみさえ続くことなく

でもつづきは・・・あるさ
感情の起伏がある限りつづくさ
だから
出来るだけ春に花を

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