∽ はじまりとはじまり ∽

恋のある場所に
君は立っている
遠い未来に
愛の行方を
見つめて

僕は傍にいて
何かが何もかもが
新しいみたいに
喜んでいた

気持ちが
大きな夕日みたいに
なっていた

二人の性は
変温動物みたいに
お互いの体温を
求めあった

はじまりだった
はじまっていた
いつのまにか
毎日になった
大して不幸なわけじゃなく
それほどの不満もなく
そんな風になった

・・・ちょっと近道を行ってみる・・・
変わったわ・・・と君は呟いた
・・・少し遠回りしてくる・・・
離れていくの・・・と君は俯いた

もう一度
美しいところへ
行こうよ
君は笑うかもしれない
もう遅いからって
何にもならないわって

もう一度
あの場所へ行こうよ
辿り着く場所は
違うかもしれないけれど

もう一度はじめるために


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