-- 1972年のラブレター --
君の家のポストに
ラブレター入れて
全速力で走り去った
多分時間より早かった
呼吸もしていなかった
あれから時間は
過去る事しかしなかったから
ラブレターの言葉は
思い出せない
けれど気持ちは憶えてる
君に会いたかった時もあったけど
会いには行けなかった
行かなかった
今はもう誰も
あの時の僕も
呼び戻す事は出来ない
でも僕は
時々その場所に
佇んでいる
誰かにラブレターを
書きたい気持ちで