--- 目に映るものだけしか見えてなくて ---

忘れたいなんて泣いて
忘れないよなんて泣いて
今では言ったことさえも
すっかり忘れ果てて
ただ時間に任せて
アクセクして
ボンヤリして
その繰り返し

忘れたいことを
自分では決められないみたいだ
忘れたくないことも

二人の旅が始まらなかったあの頃から
変温動物みたいに
暖かい場所を探し続けた
君は僕の
僕は君の
二人は温度を感じながら
歩き続け
いつのまにか
君と一緒にいることが当たり前になって
そんな風になったんだよ

二人で居る場所も
自分で決めたわけじゃないんだ

それでも
思い出が沢山になって
経過した意識の中で
君を見られるようになった


目覚めると君が傍にいるんだ


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