-- システム ---
どの角を曲がっても
ボクに向かい風が吹いていた
ビルのせいだろうな
景色には全部
風の線が引かれ
身体は抵抗の塊になって
歩くことに余裕がない
向きを変えれば
追い風になるのはわかっている
しかし自分の方向を変えられない
進行方向と逆になることは
限りなく嫌に近い
向きを変えても
どうせその角までだ
そんな予想して
ボクハボクジシンニシバラレテイル
それは
面倒な
時間のかかる
手続きで
時間を
お金に
換算する
ような
システム
だ
そのシステムは知らぬまに完成していて
感情をもコントロールしいるみたいだ
ボクハボクジシンニシバラレテイル
いったいいつ完成したんだろう
それだってそれほど知りたくもないんだ
ほら目的地についたから
もう大丈夫